2022.02.22CPUの発熱を抑える方法とは?発熱原因や適性温度などもチェック
パソコンを長く使用していて、普段よりも本体が熱を持って焦ったという経験をした方も少なくないと思います。
全てのパソコンの中にはその頭脳である「CPU」が搭載されていますが、ここではたくさんの処理を行っていることから、どうしても発熱量が多くなります。
このコラムでは、CPUの発熱を抑える方法を中心に、発熱の原因や適性温度などを詳しく解説します。
このコラムを読むことで、パソコンの故障を防ぐことにもつながりますので、ぜひご覧ください。
CPUが発熱する原因
パソコンを使用していれば、ある程度の熱が発生するのは当たり前のことですが、許容範囲を超えて全体に高い熱を持つこともあります。
パソコンの頭脳であるCPUは、さまざまな処理をしていることから、熱を持ちやすい箇所ですが、周辺機器の使い過ぎやパソコンに負荷がかかるような使い方をしていると、必要以上の発熱を引き起こしてしまいます。
CPUの発熱が、冷却装置のほこりや汚れによって引き起こされている場合もあります。
パソコンのファンの吹き出し口をものがふさいでいることが、発熱の原因になっているケースもあるようです。
CPUの温度が過度に上昇してしまうと、熱を抑えるために設置されているCPUクーラーの回転数も過度にアップして、その音が騒音として発生することがあります。
異常に熱を持つとCPU自体は高温にも耐えられるようになっており、周辺パーツやパソコンのボディに負担がかかり、故障してしまうこともあります。
ノートパソコンだと本体がコンパクトなためCPUの熱も伝わりやすく、自分では気づかないうちに低温やけどを起こしてしまうこともあります。
場合によってはパソコンから高熱が出て、周囲の家具などにも悪影響を与える可能性があります。
CPUの適正温度と確認方法
実は、CPUは100℃程度の高温にも耐えられるようになっているため、発熱してもそれ自体が壊れることはありません。
しかし、100℃とまではいなくても、それに近い温度まで達すると、前記したように周辺パーツやパソコン本体にダメージを与える可能性が出てきます。
CPUの適性温度は30℃~70℃とされているため、常に70℃やそれ以上の温度が続いている場合は、CPUに何らかの問題が起きていることが考えられます。
CPUの正確な温度を確認するには、温度計を使用する、もしくは専用のソフトを用いる方法があります。
温度計の場合はパソコンの外部の温度を測るため、より正確な温度を確認したい場合は、CPUの温度を確認することができる専用ソフトを用いてください。
専用ソフトを使用すれば、温度を計測できるだけでなく、温度管理もしやすくなります。
CPUの発熱を抑えるための対処法
以下に、CPUの発熱を抑えるための対処法を紹介します。
前記したように、CPUが過度に発熱するにはさまざまな原因があるので、状況に合わせて対処してください。
パソコンの稼働量を抑える
周辺機器を使いすぎて、パソコンの稼働時間を長くすると、必然的に発熱を起こしやすくなります。
長く使用しているとパソコンが熱くなるような場合は、稼働量を抑えることで問題を解決できます。
室内温度を下げる
真夏などは、パソコンを使用している室内の温度が高すぎることが原因で、CPUが過度な発熱を起こすケースもあります。
パソコンはできるだけ暑すぎる場所では使用しないようにして、保管にも気をつけましょう。
室内温度を下げれば、CPUの発熱を抑えることにもつながります。
また、暖房器具やテレビなど、熱を発生するものの近くから遠ざけることでも、問題を解決できる場合があります。
CPUクーラーなどを掃除する
CPUクーラーやファンにはほこりが溜まりやすく、それが原因でCPUの温度が過度に上がっていることも考えられます。
その場合は、CPUクーラーなどを掃除すれば問題を解決できます。
ただし、掃除をするためにはパソコンを分解する必要があるため、作業に不安がある方は専門の業者に任せることをおすすめします。
無理に自分で何とかしようとすると、パソコンを故障させてしまうだけでなく、保証の適用外になってしまう恐れもあります。
CPUグリスを塗り直す
CPUクーラーとCPUの間には、効率的に熱を伝えるための役割を持つ「CPUグリス」と呼ばれるものが塗布されています。
簡単に言えば、CPUに塗る冷却材のようなもので、永遠に効果が続くものではないため、これに原因がある場合は、塗り直すことで発熱が抑えられます。
まとめ
パソコンの頭脳であるCPUは、パソコンの中に搭載されているメインの装置で、最も多くの処理をしています。
そもそもパソコンは内部に熱が溜まりやすく、CPUには特に熱を持ちやすいという特徴があります。
CPUが過度に熱を持つのは、冷却装置にほこりが溜まったり、パソコンに負担がかかる使い方をしたりするなどさまざまな原因があります。
熱を持ったまま使用していると、故障を引き起こす可能性が高いので、早めの対処が必要となります。
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